まめ知識

photo●石けんの溶けのよしあしを決める油の凝固点

凝固点とは、その油が、何度のときに固まったり、溶けたりするか、ということです。
これは出来上がった石けんの溶け方に大きく影響します。
その石けんを使うときの水温に対して、原料の油の凝固点の方が低ければ、溶けやすい石けんとなります。
大豆油の凝固点は−8℃、水でもサンダーレッドがよく溶けるのはこのためです。
逆に凝固点が20−50℃の油で作った石けんは、水温がこれ以上ないと、完全には溶けないということです。溶けなければ、せっかくの洗浄力を充分に発揮することはできませんし、すすぎのときに十分にすすげないということになります。

○表T 石けんの原料油の凝固点

photo

もうひとつ、石けんの特長を決めるもの、それは油の脂肪酸の組式です。
大豆油に含まれる脂肪酸は、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸など、
どれも洗浄力があって、肌にやさしい脂肪酸です。

○表U 大豆油 VS ヤシ油

photo